ネコとワタシと小さな暮らし

ネコと私との小さな暮らしを綴ります。

椎茸の美味しさに気づく冬の夜・・・

えらく格好つけたタイトルですが・・・要は長年食べられなかった椎茸が食べられる様に


なった・・という 子供かよっ!というツッコミを、全身で受けても致し方ないお話なの


です。。。



椎茸嫌いはよく耳にしますが、ワタシは全ての椎茸が嫌いな訳ではなく・・・・


丸のままの椎茸が苦手で、ちらし寿司(当地では五目寿司の事)や 炊き込みご飯、
中華チマキや、肉まんや春巻きに入っている小さな椎茸は食べられます。
むしろ、椎茸が入ってなければ美味しくないだろうくらいに思っています。


だけど・・・何故だか・丸のまま・鍋に入っていたり、肉詰めだったり、素焼きにして醤油を垂らしてなどというと途端に、  ”うぇ〜”となりダメダメ!食べられない!となります。



多分食感が苦手なのだと思いますが・・ワタシの頭の中に刷り込まれた、父の・・・


椎茸エピソードが強烈で、丸のままの椎茸を見ると拒否反応が出るのかもしれません。




父と母はお見合い結婚で、 結婚の挨拶をしに母の実家に行きました。


母の実家は蕎麦屋でして、その頃はカレーもオムライスもかき氷も作る町の食堂の様な


小さなお店でした。 兄弟が多く挨拶に来てもかしこまった座敷がある訳もなく店での挨拶


となりました。 挨拶が終わり場が解れたところで、


「何か食べていってくださいな」という事になり、蕎麦を頂く事になりました。


緊張しながらも出された物を頂き、それではと帰路についた父。



自宅に帰り、背広を脱ぎ、掛けて両親(ワタシの祖父母)に受け入れてもらえた
旨を報告したのだと思います。


何日か経って、祖母が父の背広を片付けようと、ポケットを確かめると、
そこには・・・・蕎麦に入っていた椎茸😵 おつゆでズブズブになった椎茸が入って
いました🤣



そう、父も椎茸が嫌いなのでした。 きっと嫌いですとは言えなかったのでしょう
残すのも申し訳ないと思ったのでしょう。 多分誰もがこちらを見ていない隙に
咄嗟にポケットに隠したのでしょう・・


いい話です。父にそんな可愛らしいところがあったなんて・・微笑ましい・今となって
は笑ってしまうエピソードですが・・


ワタシに椎茸を食べさせようとするエピソードとしては、選択ミス、バッドチョイス
です。 小さかったワタシは ”フフッ”と笑えるはずもなく、ずっとポケットに入っていた椎茸ばかりを想像して、ますます大きく丸い椎茸は食べられなくなりました。



先日、セブンイレブンで冷凍の”関西風鍋焼きうどん”が食べたくなりました。


一軒目では何故か品切れで😅 2軒目では買い忘れ、店を出てしばらくして思い出し


近くのセブンへ鍋焼きうどんだけを買いに入り、お会計、袋も貰わず冷凍食品を


むんずと掴み🤣、帰ってから頂きました。


くつくつと煮込み玉子を落とし、天かすを入れ、追いネギをして・・


”やっと食べられる!”    ”はふはふっ!美味しい”  
うどんの上には椎茸・・ ”こんなに何件も周ったんだもん せっかくだから
一口食べてみよう・・”  ”あれっ?美味しい!”


そんなに大きな椎茸ではなかったけれど・・これなら他の料理でも食べられるかも・・・ 



そして・・この椎茸をどうしようか?と悩んで困っていた父を想像して初めて”ふふっ”と
笑えた冬の食卓なのでした・・・


本日もお付き合い頂き有難うございます。



※ったく・・いいおばちゃんが椎茸を食べられる様になったってハナシを長々と・・
ごめんなさいね・・・・・少しはあたしを見習いなしゃい!好き嫌いなしよ!